踏み出せば、たった一歩。なのに、私は今日もその一歩が踏み出せずにいる。

『春の風とはじまりの音』

 

きっと離れてしまう僕たちは、離れてしまってもこの時間に戻ることができるだろうか。

『カンナ~いつか君と奏でた歌~』

 

その、自分が見た、自分を見ているまなざしを描きたい、と思った。

『うたかたの色は』

 

それは、私の小説に感想をくれた春水朔夜の文章と同じ声だと思った。
『面影は消えない』

 

その先に二人の未来があることを願って。そっと手を伸ばす。

『二人の落選展』

 

つかまれた指を通して、燈里の体温が伝わってくる。かすかな熱が残り火のような想いをくすぶらせる。

『ほのかな灯りが兆す夜』

 

できることならずっと、そういう風に在り続けて欲しいと願っていた。

『ラブレターの裏側に』

 

 

『あおとりどり』

 

pixiv小説編集部のおすすめ作品に選出された『春の風とはじまりの音』、ノベルアップ+の年の差恋愛短編小説コンテスト佳作受賞作『カンナ~いつか君と奏でた歌』、ウェブ文芸界話題沸騰の古賀コン第4回で最優秀古賀賞に輝いた『ラブレターの裏側に』、これらをはじめとした2023年から2024年にかけて書いた4つの短編と3つの掌編を収録した蒼桐大紀の自選作品集です。

 

〝蒼〟桐の作品集で、青春を描いた作品がウェイトを占めているのでそこから〝あお〟と、その青春のいろいろな側面を描いているということと、短編・掌編からなる作品集であることから〝色とりどり〟をからめて、付けてみました。

 

今回はあえてSF作品を除外して、すべて現代ドラマで作品集を構成しています。

SFというレイヤーを抜きにして、自身の作風を見せることを目指してみました。
収録作の傾向としては、青春、恋愛、百合といったところです。

「悩みを考えた女の子が女の子から励まされる話」が多めです。